11月30日(木)、

3年生たちは「臨床実習が終わった!」という安堵感に包まれたのもつかの間、特別講義に臨みました。

今日の特別講義のテーマは、「看取る歯科医療に求められる歯科衛生士の役割」

講師は特に摂食機能療法の方面で活躍されている、寺本内科歯科クリニック歯科院長 寺本浩平先生です。

先生は、健康寿命をいかに伸ばすかが重要で、高齢者の医療現場において、歯科(口腔)の専門家としての役割は大切であると語ります。

例えば、口から上手に食べられず、誤嚥を起こして胃ろうが必要と診断された患者様が、食べる時の姿勢、食べ物、食べ方を工夫したり、咀嚼・嚥下機能訓練などを継続することによって、すぐには回復せずとも、自分で口から食べることができるようになる可能性があります。

高齢者の口腔機能が衰えていくなかで、どこが具合が悪いのか、また改善の余地があるのかを、看護師とは違った目線で気づくことができる「専門職」の歯科衛生士が、処置に携わることによって、患者様は積極的に食べることができるよう回復するだけでなく、顔つきさえも変わってくるのだそうです。

数ヶ月すると、歯科衛生士として活躍する学生たちは、先生の話に聞き入っていました。

自分たちの使命もさらに強く感じたようです。