11月29日戴帽式の終わった午後から、3年生たちは特別講義に臨みました。

特別講義のテーマは、「看取る歯科医療」に求められる歯科衛生士の役割です。

講師は、摂食機能療法の方面で活躍されている、寺本内科・歯科クリニック 歯科院長 寺本浩平先生です。

先生は、健康寿命をいかに伸ばすかが重要で、高齢者の医療現場において歯科(口腔)の専門家としての役割は大切であると語ります。

高齢者の口腔機能が衰えていくなかで、どこが具合が悪いのか、また改善の余地があるのかを看護師とは違った目線で気づくことができる「専門職」の歯科衛生士が、処置に携わることによって、患者様は積極的に食べることができるよう回復するだけでなく、顔つきさえも変わってくるのだそうです。

今年度は、学生の代表が被検者になり、内視鏡の実演もしていただきました。

内視鏡って知っていますか?(^^)

先端に小型カメラまたはレンズがついた1cmほどの管を上の画像のように鼻などから挿入し、身体の内部を観察したり、時には治療を行うものです。

内視鏡で検査をすることで、高齢者の嚥下障害の状態を確認したり、検査後どんなものなら食べられるかなどを判断します。検査自体は医師が行いますが、どのような検査か知っておくことは歯科衛生士としても重要なことです。

学生には、実際におにぎりを食べてもらい、その様子を内視鏡を使ってモニターに映し出しました。
普段の授業ではマネキンを使った内視鏡の実演はありましたが、リアルタイムで友達の噛む様子や飲み込む様子を見ることで、より実感できた様子でした。

また、先生の巧みな技術で、検査は痛くないんだということも分かったようです。
数ヶ月すると、歯科衛生士として活躍する学生たちは、先生の話に聞き入っていました。

自分たちの使命もさらに強く感じたようです(*^_^*)